【セミナーレポート】「中国のECマーケットの現状~微信(Wechat)がファッションEコマースの購買行動を変えていく!」

先日、国際ファッションセンター株式会社(略称KFC)  主催の越境ECセミナーに参加しました。越境ECは前職でやり残したことのひとつで、関心があります。

テーマ
「中国のECマーケットの現状~微信(Wechat)がファッションEコマースの購買行動を変えていく!」
講師
三浦雄一郎氏(有限会社マーキュリーインベストメントワン代表取締役)

今回は中国のECマーケットが主なテーマでした。
驚異的な成長を遂げていると聞き、魅力的な市場である一方で、成功するのは非常に難しいと聞きます。けれど、どうも実情がよくわかりません。
今回のセミナーでは、現地で実際にビジネスをしている講師の三浦雄一郎さんが、事例を挙げながらお話ししてくださいました。

日本のアパレル企業もいくつも進出しているものの、軌道に乗っている、成功していると言えるところはわずか。どうして勝てないのか、どうしたら成功できるのか、具体的にご説明くださいました。

言葉にすれば当たり前のことですが、
日本と中国の市場は異なる。
中国の商慣習やトレンドに即して、戦略立てて真剣に取り組まなければ、勝てるわけがない。
ということだと理解しました。
日本で売れ残った在庫をまわしていけば、人口は多いのだから、売上はとれるだろうなどと、そんな甘い考えは通用しない。
ごもっともです。

少し話しが逸れますが、私が前職のアパレル企業でECに携わっていた際も、当初、苦労したのは商品在庫の確保でした。
社長の号令でEC事業をスタートしたのが2000年。
けれども社内ではECに対する理解は全く得られず、どのブランドも店頭で売れ残った在庫しかまわしてくれませんでした。
売上を伸ばし始めたきっかけは、ショップと同様に展示会時に商品を発注して、ECのリスクとして商品在庫を揃えて販売を始めたことです。
売れてから商品を供給するのではなくて、売れるために商品を供給しなければ、結果はついてこないと実感しています。
どの市場でも同じですね。

セミナーの内容に戻りますが、中国ではスマートフォンとSNSの普及によって、ユーザーの力がビジネスにも非常に大きく影響しているそう。友だちのオススメが、購入の大きな動機になるのだとか。
中国で最大規模のオンライン決済サービスと言われる支付宝(アリペイ)の電子マネーの仕組みは、日本よりもずっとずっと進んでいるように感じました。

セミナー全編にわたって、中国市場の熱気がリアルに伝わってくるような、エキサイティングな内容でした!