【レポート】Think of Fashion 特別編「原宿史」ファッション、カルチャーの変遷 レオン、ピテカントロプス、FRUiTS、そしてコロモザ

2015年6月で原宿のfashion laboratory coromozaが2周年を迎えられました。
私は洋裁教室に通ったり、イベントに参加したり、また開催の協力をしているFashion Biz Studyをcoromozaで開催させていただいたりとお世話になっています。

coromoza

ホームページ:http://za.coromo.jp/

その2周年を記念したイベントが6月27日(土)に開催されました。
残念ながら、所用があって第1部までしか参加できなかったのですが、Think of Fashion 特別編「原宿史」ファッション、カルチャーの変遷 レオン、ピテカントロプス、FRUiTS、そしてコロモザのレポートです。

原宿は、1960年代の原宿族の出現以降、80年代のホコ天ブームや竹の子族の登場、竹下通りの隆盛、DCブランド・ブーム、そして、90年代のストリートファッションや裏原宿の展開、2000年代のファストファッションの台頭など、常に若者のファッションをリードしてきました。

新しいブランドの一号店は、原宿を拠点に展開されることが多く、人々の興味関心を先回りする形で街が形成される特徴があります。一方、裏路地に入れば、レトロなビルや個性的な古着屋などがあり、原宿の懐の深さを実感します。

今回のThink of Fashion 特別編では、原宿の歴史を、原宿のファッション、カルチャーを担ってきた方々と原宿について研究されている方々をお招きして、シンポジウム形式で考えていきます。

選曲家で、日本におけるクラブの発祥といわれた「ピテカントロプス」を作られた桑原茂一氏、
スタイリストで2014年に「70’s 原風景 原宿」展を主催された中村のん氏、
原宿ファッションのムーブメントを記録した雑誌「FRUiTS」を発行された青木正一氏、
ストリートのファッションにお詳しい共立女子短期大学准教授の渡辺明日香氏、
原宿地区がファッションの街へと変容した要因を研究している立教大学社会学部助教の三田知実氏らを、お招きします。

1部は渡辺明日香氏による原宿のファッション史をお話していただきます。
2部は、三田知実氏がモデレーターを務め、1部の話を受け、原宿をファッション、カルチャーの変遷からたどり、当事者ならではの視点と、研究者からの洞察とともに、原宿のこれからもふくめて考えていきます。

これほどの登壇者が集り、原宿を考えるまたとない機会です。皆さまのお越しお待ちしております。

原宿史

 

第1部は共立女子短期大学准教授の渡辺明日香氏による、原宿のファッション史のお話しでした。渡辺さんはストリートファッションの定点観測に基づく若者文化の研究などをなさっていらっしゃいます。

現在は「原宿」という地名は存在していません。
1965年(昭和40年)に原宿1丁目〜3丁目を他の地名とともに神宮前1丁目〜4丁目に統一されたことで、行政区画の地名としては、「原宿」の名前が消えたのだそうです。

20世紀初頭から戦前、ワシントンハイツ(第二次世界大戦後、代々木にあったアメリカ軍の兵舎・家族用居住宿舎などからなる軍用地)の写真などからお話しはスタートしました。
当時の人々の装いや風景を記録を残した貴重な写真、そして途中からは私も記憶にある懐かしいファッションや風景が登場してきました。
時代の変遷を追うことができて、興味深い内容でした。