【ファッションビジネス用語】顧客

アパレルの業界紙、繊研新聞の「FB(ファッションビジネス)用語解説」コーナー。
日常的に使っている用語を立ち止まって確認できて助かります。
今日、1月30日は「顧客」でした。


繊研20150130

《顧客》
属性のわかる常連客

お得意の客、常連客のこと。
英語のcustomerと、ほぼ同意語。
小売店から見ると、顔や名前がわかり、属性が特定できるカード会員などを指す。
買い物を目的とせずに立ち寄る客と区別して使う。
とりわけ、購入額が多い客は上顧客と呼ばれることもある。
消費市場が成熟し、企業・店が主導する商品やサービスの競争では差別化が難しいため、企業側が自らの顧客の欲求や必要性を効果的に満たそうというCS(customer satisfaction、顧客満足)の考え方が欠かせなくなった。
同一顧客に繰り返し購入してもらう仕組みづくりも活発だ。

*2015.1.30 繊研新聞より

こうして改めて解説してもらえると頭がすっきり。
「顧客」の対義語として、商品を買う特定のお店を持たずにそのとき気になった、便利なお店で買うお客様を「フリー客」「フリーのお客様」と呼んでいます。
*「フリー客」をネットで検索してみたところ、正しくは「振り客」「振りの客」では?という記事がいくつか出てきましたが、業務の中で「フリー客」として使っているのでこの表現で続けます。

商売をしていく上では、フリー客に再来店を促す施策を行い、顧客となっていただき、そしてできるだけ長く顧客で居続けていただくための取り組みが常に必要で、これはオンラインショップもリアルショップも変わりはありません。
お客様に喜びや楽しさ、驚きを感じていただけるように、そしてご来店いただいて購入していただけるように、各社、様々な工夫をしていらっしゃいます。

こうした取り組みは顧客リストがあってはじめてスタートしますが、ECで言いますとショッピングモール型のECサイトの場合、顧客情報は原則的にショッピングモールが所有していて開示していただけずアプローチすることができません。
自社直営ECサイト構築の意義は、顧客リストという資産の獲得にもあると言えます。