【レポート】第49回 あさってのファッションとウェブの勉強会

4月19日に開催した平成最後の「あさってのファッションとウェブの勉強会」のレポートです。
今回は、平成から令和への時代の節目にあたって、ファッションやテクノロジーの流行や変遷を振り返って、これからさらに変化していくであろう時代の予測と、小規模事業者の強みをいかして事業を続けていくためのアイデアを話しあいました。

1989年から2019年までの平成の時代で、印象に残っている変化や出来事を話しあいました。こちらで用意したインターネットやSNS、オンラインショップや電子決済などの各種サービスがいつ始まったかを示した年表をながめることで思い出されることも様々にあったようです。

IT関連サービスの変遷、普及と拡大によって人々の生活や行動が変わってきたことやコミュニケーションの変化が話題になりました。
Twitter、Facebookといったソーシャルメディアが、従来のメディア以上に素早い情報伝達に力を発揮すること、人々を突き動かすことを私自身が実感したのは東日本大震災でしたが、その後、加速度的に個人が発信力を持つ時代になった印象を持っています。
SNSの普及や、各種サービスの充実の後押しもあって、事業者がダイレクトに個人の消費者にリーチ可能になりました。ビジネスにおいて、ますます「個」への対応がキーになるといった意見があがり、またお客様のLTV(Life Time Value)を高める工夫が大切だといった意見がありました。小規模事業者は、大手企業のように、商品開発、広告宣伝、営業活動などに潤沢なリソースを割くことは難しいかもしれませんが、一方で、物事の決定が早く、小回りがきき、大胆なチャレンジができますし、きめ細やかに商品やサービスを届けることが可能という強みがあります。お客様とのコミュニケーションでファンになっていただいて、長く良い関係を築くことが大切です。

キャッシュレス決済についても話題になりました。ユーザー目線では、キャシュレス決済は、現金での支払いと比べて「買った」、「お金を使った」という実感がなくて、使いすぎてしまいそうという声があった一方で、家計簿アプリと連携すると可視化されてデータとして管理しやすいですよ!という意見がありました。またキャッシュレスに関係して、社会的に数値づけされる信用スコアの話題も出ました。スコアが上がるとローン金利がさがるなど、優遇されるそうですが、スコアが低い=信用度が低いとされて、家を買うとか、結婚で苦労することまであるそうです。今後、日本でもスコア制度の導入が進むのではないかという声がありました。

5月1日からスタートした令和の時代も、それぞれの個性的な商品や商売と変化に対応できる柔軟性を持って、世の中のすきまを埋める価値を作っていく活動に弊社も一緒に取り組みたいと思います。