【レポート】第52回 あさってのファッションとウェブの勉強会

7月に開催した「あさってのファッションとウェブの勉強会」では、販促活動やお客様やお取引先とのコミュニケーションづくりをテーマにしました。

ブランドや事業を続けていくためには、新しいお客様を増やしていくことと同時に、既存の顧客に末長くご愛顧いただくことも大切です。直接的なお客様に限らず、お取引先との関係にも同様のことが考えられます。声をかけてもらったり、また一緒に取り組みたいと思ってもらうために、みなさんはどういった発信や関係づくりの工夫をしているでしょうか。
クリエイターやウェブサービスの事業者の方々を中心にご参加いただき情報交換しました。

会のはじめに、参加者それぞれ、オンライン、オフラインでのお取り組みで、成果が得られたこと、いまひとつのこと用意したシートに書き出していただき、発表しあいました。

発表の中で、「まずはご自分の名前と、何ができるか、(ブランドであればブランド名と商品)を印象づけて、覚えていただくことから始まり、それから相談されたり、声をかけてもらうといったことに繋がりやすい。」というお話しがありました。そのためにどうしていくのか。基本的なことですが、忘れがちなことでもあり、他者の目線で見返してみることは大切だと思いました。

オンラインの取り組みでは、成果があったり成果がなかったりと意見が分かれるサービスが多々ありました。メルマガ配信やLINEでの発信も効果の実感は様々でした。顧客にマッチしているか、運用方法はどうか、あるいは成果はどのように判断するかなど、小規模事業の場合には特に、手間やコストに見合うかの見極めも含めて、検証が難しい面がありそうです。

オフラインでは、直に会って、会話を重ねること、自社のことを伝えるだけでなく、お客様やお取引先といった相手のことを理解していくことで、良いお付き合いが続けられているというお話しがありました。ホームページやSNSで、閲覧者が知りたいことを発信していくことで成果が得られるという発言もあって、オンラインでもオフラインでも、相手が何を求めているかを理解して、それを提供するという大切にすべきポイントは共通していると感じました。

SNSだけで情報発信していたクリエイターが、ホームページを作ったところ、バイヤーやイベントの主催者からお問い合わせをいただけるようになったというお話しがありました。企業の担当者は、SNSのアカウントからはお問い合わせはしないで、メールでご連絡をくださることを実感したそうです。伝えたい相手、つながりたい相手によって、ツールや発信内容を変えることが重要ということの一例です。

参加者のみなさんが、オンラインとオフラインで施策を繰り返し、組み合わせて、チャレンジして模索し続けていることがわかりました。自社の事業のフェーズも変化していきますが、お客様のライフスタイルや嗜好、マーケット、テクノロジーも変化していきます。変化を感じながらチャレンジと検証を繰り返し、自分たちの求める結果に応じた、自分流のやり方を掴んでいけるかが、ポイントになりそうです。

今回の「あさってのファッションとウェブの勉強会」は、高田馬場の老舗日本茶店、茶のつたやさんのカフェスペースで行いました。茶のつたやさんは店内で、作家の陶器やガラスの器をはじめ、様々な雑貨も販売しています。
美味しい日本茶カフェのスイーツやドリンクをいただきながらリラックスした会となりました。