【レポート】第62回 あさってのファッションとウェブの勉強会

5月21日に、『「新しい生活様式」と事業についてのアイデアソン』というテーマで、オンラインで「あさってのファッションとウェブの勉強会」を行いました。段階的に緊急事態宣言の解除なされて、営業を自粛していた百貨店なども営業を再開するなど、だんだんと経済活動、社会活動が始まるきざしです。事業者として、どのような備えをして、どういった心構えで臨んでいけば良いか、参加者同士で課題に感じていることを出し合ったり、どんな策を講じたら良いか、アイデアを交換しあいました。

今回の勉強会には、アパレルや服飾雑貨の事業者、ウェブ事業に携わる方などがご参加くださいました。商業施設の営業再開で、すでに催事への出店が決まっていたり、お声かけを受けている参加者もいました。

主な議題
・売り場や展示会など、対面での接客方法や売り場の工夫
・オンラインなど対面以外での販路開拓や顧客とのつながりづくり

今回、主に話題となったのは上記の2点です。

アパレル関連でも売り場や展示会が再開されはじめました。新しい接客はどのような形になるのでしょうか。
これまでアパレルやアクセサリーでは試着や手に取って見てもらうことも大切にしていたと思いますが、その場で消毒出来ない素材も多く、この先はどういった方法で対応し、お客様に安心して来店・来場していただくかに関心が集まりました。これからポップアップショップを再開する方からは、どこまで厳重に対策したらいいかわからないという声もありました。対策の正解を手探りしている最中ですが、買い物をしたい、商品を見たいというお客様の気持ちも意識したうえで、安心出来る対策に、臨機応変に取り組んでいく必要がありそうです。

リアルな場が減ったことで、オンラインショップをスタートしたり、SNSのライブ配信などにチャレンジする事例を多く見聞きします。その目的は、販売、コミュニケーション、発信と様々です。インターネットが良い、インスタが良い、というだけではなく、自社の特性や顧客にマッチしているツールを選ぶことが重要という意見がありました。事業の顧客層によっては、インターネットよりも新聞やタウン誌への情報掲載で結果が得られるケースもまだまだあります。自社のお客様と繋がるために、お客様に伝えるために、人気のSNSの利用だけに縛られないで、良い方法を考えていきたいですね!という意見がありました。

外出自粛やリモートワークを体験したことで、これからの働き方や暮らし方が変化していくこともありそうです。ECでの購買やオンライン化が進む一方で、ローカルコミュニティーとの関わりに注目していきたいというお話しもありました。

コロナ禍の非日常的な事態で、自社だけでは情報や対策の経験が不足していると感じています。この勉強会を通じて、お互いの工夫や取り組みを共有し、違った視点からのこの状況を再確認することが出来ました。
今後の事業者や消費活動の変化についてもテーマとして取り上げる機会があればと思います。