エンタメや小売り業界だけでなく、製品メーカーやブランドなどの事業者のホームページでも、スマホ対応が必要です。最近では、幅広い年齢の方々がスマホを使っているのを目にしますよね。暮らしの中で多くの方が、SNSで共有された情報に接し、検索しているので、スマホ対応していないホームページでは、ユーザーと接するチャンスを逃しているかもしれません。
スマホ対応をした方がよさそうだなとは思っても、その効果や必要性については曖昧な部分もあるでしょう。主に企業サイトやブランドサイトのスマホ対応について、その背景と課題となる制作方法や制作コストについて紹介します。
ホームページのスマホ対応とは
ここで話題としている「スマホ対応のホームページ」とは、スマートフォンでも使いやすく最適化されたホームページです。スマホサイトでは、パソコンに比べて画面が小さいスマホでも文章やパーツが読みやすく見やすく、指で操作しやすいボタンやリンクのつくり方をしています。パソコン向けのサイトがそのまま縮小表示されているだけでは不十分です。スマホの電話機能や地図アプリとの連携など、スマホを使う場面やスマホの機能に対応していることもパソコンサイトとの違いです。
また検索エンジンは、スマホ向けのサイトを重視するようになりました。スマホ対応していてモバイルで使いやすいかどうかが、サーチエンジンの検索結果に影響するようになりました。
スマートフォン対応しない原因と実際
よく耳のすることの多いスマホ対応していない理由は、こんなところにあります。
- 「中高年はスマホ使わないでしょ。」
- 「スマホが普及する前からのサイトがそのままです。」
- 「企業向けだからスマホは関係ないと思う。」
- 「スマホサイト制作って高いでしょ。」
若者のものと思われがちなスマホですが、全年齢で利用率は年々高まっています。高齢者はスマホを持っていないというイメージもありますが、販売されているガラケー端末が減り、スマホ系の端末が主になっています。
インターネットの早い時期からホームページを開設していて、スマホ対応していないままになっている理由でよく聞かれるのが、ホームページ制作ソフトや導入しているシステムがスマホ対応していないということです。数年ぶりにホームページ制作ソフトのバージョンアップをすると、使用感や操作体系が大きく変わっているということもあるので注意が必要です。またPC向けのホームページをそのままスマホ対応に改修することは、全体のデザインやサイトの構造の面から、余計に難しい作業になることもあります。
業務で調べ物をするときはオフィスのバソコンからというイメージもありますが、業務の前後やちょっとした時間にスマホで調べ物をしている方も多いです。自分自身の端末を職場でも使うBYODや、オフィス以外で働くテレワークも増えてきましたので、利用する端末やシーンも様々なことになっています。事業者向けの商品やサービスのホームページであっても、オフィスのPCからだけインターネットをする層が、求める利用者と合致しているのか、検証してみる必要がありそうです。
ホームページをスマホ対応させる
スマホ対応の方法として、よく検討されるのは以下3つです。機能や拡張性に違いがあって、それはコストや作業量に反映されます。現在のサイト更新の状況と、これから先のネット活用を目指す程度が選択のポイントになります。
- 1. スマホ変換サービス
既存ホームページをスマホ変換サービスを利用して、スマホ対応できるように変換して表示するものです。 - 2. スマホ向け別サイト
既存のPC向けのホームページとは別に、スマホ専用のホームページを新たに構築するものです。 - 3. PC・スマホ兼用のサイト
PC向けとスマホ向けを統一し同一のシステム(CMS)で兼ね合わせたホームページに新規製作/リニューアルするものです。
これらの方法のコスト面と機能面でメリットとデメリットを比較してみます。
1. スマホ変換サービス | 2. スマホ向け別サイト | 3. PC・スマホ兼用のサイト | |
---|---|---|---|
作業日数 | ◎ | △ | × |
費用 | ◎ | △ | × |
拡張性や機能 | × | ○ | ◎ |
同じ内容が同じURLか | ○ | △ | ◎ |
「1. スマホ変換サービス」の場合
既存PC向けのホームページをひとまずスマホ表示に対応させるといった目的に合っています。HTMLで製作して更新のない店舗や企業サイトなど、用途や機能を限定した利用に向いています。既存のPC向けのホームページの変換表示ですから、サイトの更新やサイトのデザイン変更は、元のホームページを更新したうえで、変換サービス上で可能な範囲で対応する必要があります。
「2. スマホ向け別サイト」の場合
既存のPC向けのホームページが完成していて、それには手を入れたくない場合に向いています。商品やサービスによっては、スマホに特化した内容や操作感を追求したスマホ専用サイトにも向いています。
サイトのサブドメインや別のディレクトリに、別のウェブサイトを設置することが多く、既存のPC向けのホームページとの使い分けや、内容の連携が課題となります。
「3. PC・スマホ兼用のサイト」の場合
これから新しくホームページを立ち上げたり、全面リニューアルをするタイミングであれば、PC・スマホ兼用の同一のシステムで製作する方法を選ぶことが多いでしょう。インターネット利用ではパソコンよりもスマホが優勢となっているため、スマホで閲覧しやすい掲載内容やサイトデザインを優先していくような工夫も求められます。
個人向けサービス程度の利用料金から使えるオンラインホームページ作成ツールから、ウェブ制作会社に依頼する場合まで、どの程度の規模のサイトを作るかで大きく費用は変わります。
まとめ
企業サイトやブランドサイトでの利用をイメージしたスマホ対応方法について紹介しました。事業の状況やコストに応じてサービスを選ぶ参考になればと思います。
株式会社ベイビーアイラブユー